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薬局管理栄養士って何? 役割と必要性を徹底解説!!

なぜ薬局に管理栄養士?

身体の不調があるにも関わらず検査で異常値がみられない場合や、反対に検査で異常があるにも関わらず症状がない場合を「未病」と呼びます。

「未病」は発病に至る前段階での対処がとても重要になってきます。

健康増進や発病予防の必要性に伴い、世間では健康にまつわる制度や健康商品などが多く出回り、健康食品やサプリメントを扱う薬局やドラックストアの数も増えてより身近になりました。

数多くの健康食品やサプリメントが並べられた中から、わたしたちは自分にとって適切な商品を選べているでしょうか。

せっかく健康に気を使い、商品を選ぶのであればネットや口コミから得た知識より、根拠のある知識を持った専門家にアドバイスをもらい自分に合った商品を購入したいですよね。

そんな自分に合う健康食品やサプリメントについて相談できる窓口として薬局やドラックストアには管理栄養士が常駐している店舗があります。

参考:栄養士のお仕事Magazine 薬局・ドラッグストアで管理栄養士が求められている!

薬局管理栄養士はどんなことができるか・役割

では、薬局管理栄養士は具体的にどんな役割を担っているのでしょうか。

薬剤師とはまた違った視点から、地域住民やお客さまの健康状態をサポートしている管理栄養士が行っている様々な活動を紹介していきます。

専門性を生かした栄養相談や指導

薬局管理栄養士は、薬局で販売されている健康食品やサプリメントについての相談や普段の食生活に関する栄養指導をおこなっています。

「血糖値が気になる」「食が細くなってきた」「どの健康食品を選んだらいいかわからない」などの食事や健康食品についての悩み・疑問に合わせて栄養指導を行います。

普段はあまり専門的な指導を受ける機会がない方にも、いつもの食事の不安や疑問を質問できる環境が整うということはとても心強いですよね。

栄養関連のイベント

薬局やドラックストアでは、地域住民やお客さまの健康を応援するために定期的にイベントを行っています。

イベントの中には季節やお客さまの要望に合わせたテーマで開催される、地域住民やお客さまが手軽に参加できる管理栄養士主催のセミナーもあります。

「どんな内容が喜ばれるか」「地域住民やお客さまの健康増進のためにはどんなセミナーがいいか」など、薬局管理栄養士だけでなく薬剤師やスタッフと一丸となって相談し、内容を決めていきます。

その他にも骨密度の測定器や血管年齢がわかる測定器などを使用して、その結果をもとに栄養指導を行うイベントもあります。

自分の身体の状況を数値で把握しながら栄養指導を受けると、より食生活を改善していこうという気持ちになれますよね。

訪問サービス

薬局管理栄養士の栄養指導は、店内だけにとどまりません。管理栄養士が地域住民やお客さまの自宅へ単独で訪問・栄養指導を行う場合や、時には薬剤師とともに訪問サービスに同行することもあります。

なかなか自宅からの外出がままならない高齢者は、管理栄養士から栄養指導を受ける機会や食事を提供される機会が少なく、病院や介護施設で生活している高齢者より低栄養になりやすい環境です。

高齢化が進むにつれて、気軽に利用できる薬局の管理栄養士が高齢者の自宅へ訪問・栄養指導を行う訪問サービスの需要は今後増していくことでしょう。

参考:厚生労働省 健康サポート薬局の現状について

医薬品と食品について

病気の治療のために服用する薬は病に対して直接的な効果を得られるものが多く存在しますが、食品や飲み物との組み合わせで相性が悪い場合があります。

例えば高血圧の薬とグレープフルーツの組み合わせは、薬の効果を必要以上に増強させてしまいます。薬は主に小腸で必要な分を吸収、残りは肝臓で分解・排泄されるのですが、グレープフルーツを摂取することにより分解が遅れ、結果薬の効きが強くなってしまうのです。

この薬の分解を遅らせる働きは、グレープフルーツを摂取してから24時間は持続するので、服薬の直前に食べていないからと言って安心はできません。血圧が下がりすぎると頭痛やめまいなどの症状を引き起こすことがあり、とても危険です。

果実そのものだけでなく、グレープフルーツの果汁が含まれるジュースであっても、同じように薬の効きを強めてしまうので注意しましょう。

他にも骨粗しょう症の薬と牛乳の組み合わせは、薬の効果を低下させてしまいます。

骨に良いとされているカルシウムの摂取は一見すると骨粗しょう症に効果が得られるように思えますが、骨粗しょう症の薬の成分と牛乳のカルシウムが結合してしまい、薬の効果や作用を低下させてしまいます。

このように薬と食品には効果を減少させてしまう組み合わせがあり、薬を服用する本人や周囲の家族が正しい知識を身につける必要があります。

もちろん薬剤師も薬の飲み合わせについて知識を持ってはいますが、管理栄養士は組み合わせが悪い食品以外で何を摂ったら栄養を補えるかなど一歩踏み込んだ専門的な指導をすることができるので、薬局やドラックストアに管理栄養士がいると心強いですね。

健康サポート薬局について

健康志向の高まりによってつくられた、厚生労働省が定めたある一定の基準をクリアした薬局にのみ表示が認められている「健康サポート薬局」という制度があります。

健康サポート薬局とは、厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のこと。皆さんの健康をより幅広く、積極的にサポートします。

引用:公益社団法人日本薬剤師会 健康サポート薬局とは?

通常の薬局と違い、介護や食事・栄養に関することまで気軽に相談できるのが健康サポート薬局になります。

そのため、健康サポート薬局には食事や栄養について専門的な知識を持っている管理栄養士が常駐している場合があります。

一般の薬局やドラックストアのなかにも薬局管理栄養士が常駐している店舗が増加しているので、健康サポート薬局制度の導入で、より一層薬局管理栄養士の重要性が高まると想定されています。

薬剤師じゃなくても薬の販売ができる「登録販売者」

薬局やドラックストアで働く人のなかには「登録販売者」の名札を付けている方がいます。

登録販売者とは「風邪薬や鎮痛剤など一般用薬品(第2類・第3類に限る)販売をおこなう為の専門資格」を持った人のことを指します。

以前は医薬品を販売できるのは薬剤師だけでしたが、2009年施行の改正薬事法により、一般医薬品を販売できる新たな資格として登録販売者が誕生しました。薬剤師が不在でも一般医薬品の販売ができる専門家として、注目されており、薬局やドラックストアに務める管理栄養士のなかには登録販売者の資格を持つ方も増えています。

まとめ

健康志向の高まりや高齢化によって、薬局やドラックストアでは医薬品の販売の他に食や栄養に関する相談ができる窓口の需要が高まっています。

食や栄養の専門家である管理栄養士は医薬品とは関係がないように思えますが、「健康になる」「病気の予防をする」という目的から考えるととても重要な存在です。

薬局管理栄養士は、地域住民やお客さまがより健康な日々を過ごしていけるように栄養指導やイベント開催を実施しております。

日々の食事や健康状態に不安のある方は近所のドラッグストアに足を運び、気軽に食事や栄養について相談してみてはいかがでしょうか。

えいようJoinでも登録管理栄養士が皆様の健康な生活のため、栄養指導を行っております。「日々の食事や栄養状態に不安があって誰かに相談したい」という方は、お気軽にお問合せください。

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